テストするアシカ

https://tyngw.hatenablog.com/

テストするアシカ

フィード

記事のアイキャッチ画像
マネージャー・ハイに陥らないために
テストするアシカ
今回は、テストと全く関係のない話です。 ちょっとだけマネージャという立場にいた人間が、メンバーという立場に戻って感じていることを書き連ねたものです。 マネージャー・ハイという状態 クライマーズ・ハイという言葉があります。クライマーズ・ハイとは、登山中に興奮状態が極限まで達し、恐怖心が麻痺する状態のことです。 今回は、このクライマーズ・ハイになぞらえて、『マネージャー・ ハイ』という状態があるのではという仮定のもとで、失敗しないマネジメントについて考えてみます。 マネージャー・ハイとは具体的にどのような状態が考えられるでしょうか。 例えば、 かつて優秀なエンジニアだったマネージャーが、マネージャ…
2ヶ月前
記事のアイキャッチ画像
不具合報告書のタイトルに使わないようにしている表現について
テストするアシカ
これは ソフトウェアテストの小ネタ - Qiita Advent Calendar 2024 - Qiita 8日目の記事です。 「がっつり記事を書くほどではないけれど・・・」 と書いてくださっているので、小ネタでハードルを下げてみます。 不具合報告書のタイトル(サマリ)に使わない表現についてです。 組織で受け継がれているルール、各個人が良いと思って運用しているルールがあると思うので、それらを否定するものではなく、 あくまで私基準のマイルールであることを前提に読んでいただけると嬉しいです。 不具合報告書のタイトルは限られた文字数で、簡潔に事象を伝えることが重要です。 句読点(。 、)はできるだ…
4ヶ月前
記事のアイキャッチ画像
ISSRE 2024のASTERスペシャルセッションに参加してきました
テストするアシカ
ISSREとはThe International Symposium on Software Reliability Engineeringのことで、ソフトウェア信頼性工学の国際シンポジウムです。 2024年は35回目の開催でとても歴史を感じるシンポジウムです。 今年は、つくば市のつくば国際会議場 で開催されました。 参加することになった経緯ですが、遡ること9ヶ月前、 テスト設計コンテストの決勝の会場にて、コンテストを主催するNPO法人ASTERさまから、 今年の秋につくばで国際シンポジウムがあるんだけど、話してみない?と 恐れ多くも大変光栄なお声がけをいただいたのがきっかけでした。 セッショ…
5ヶ月前
記事のアイキャッチ画像
ソフトウェアテストはQA(品質保証)の手段の一つでしかないと言われるけれど、QAってなぁに?
テストするアシカ
QA(品質保証)とテストの違いについて述べたコンテンツはたくさんありますが、自分自身の言葉で整理することを目的に記事にしたためました。 なお、QAに関する具体的なアプローチについては触れないため、そういった情報を求めている方は、そっとタブを閉じるか、ブラウザバックしていただければと思います。 また、本稿で述べる違いは、「QAエンジニアとテストエンジニアの違い」ではありません。 二つの品質 西堀栄三郎先生の「品質管理心得帖」では、「二つの品質」というものが提案されています。 この書籍は、40年以上前に出版され現在は絶版となっていますが、紹介されているマネジメントの考え方は現代にも活かすことができ…
8ヶ月前
記事のアイキャッチ画像
もしテスト設計コンテストに複数人で出るなら考えること
テストするアシカ
テスト設計コンテスト2023 OPENクラスにソロで出場した筆者が、 次回もし複数人のチームで出るならどんなことを考慮するかを妄想する記事です。 はじめに バグ出しのコンテストではなく、テスト設計成果物の良さを競うコンテストであるため、 成果物のドキュメントを作る時間に非常に多くの時間を費やすことになります。 私は前回ソロで出場したので、数多くの手戻り工数を重ねながら、なんとか成果物の提出にこぎつけました。 一方で、チームで出場した場合に手戻りが発生すると…。想像に難くない結果になるでしょう。 そこで、過去の苦い経験も踏まえて、最初からやっておけばよかったと思うことをマネジメントの要素を中心に…
10ヶ月前
記事のアイキャッチ画像
テストの意図を自然言語で伝えるためのオレオレTestDesignDoc
テストするアシカ
この記事は、次の記事で紹介されている TestDesignDoc にインスパイヤーされて、 自分だったらどんな大項目を書くだろうかと、思いに耽る記事です。 note.com オリジナルのTestDesignDocとは全く関係のない第三者による妄想記事ですので、批判やコメントはすべてわたくしにお願いします。 はじめに 他のテスト担当者や、開発チームのメンバーにレビューを依頼するときに、 テストの実装結果であるテストスイートをそのまま渡されるとレビュワーは困ります。 (例)レビュワーの頭の中 「このケースは、あの仕様を確認するために作られたのかな」 「このケースは、こんなバグを見つけたいのかな」 …
10ヶ月前
記事のアイキャッチ画像
The grass is always greener on the other side. 〜第三者検証テストエンジニアが見た事業会社のリアル〜
テストするアシカ
第三者検証会社を卒業し、事業会社に入社してから1年とちょっとが経ちました。 事業会社に転職して、果たして本当に芝生は青かったのか?入社して僅かな期間しか経っていませんがふりかえってみたいと思います。 あなたは誰? そういえば、ブログ上で自己紹介をしていなかった気がするので、これまでの経歴をざっくりと書きます。 新卒で第三者検証会社に入社 メーカーさんで組み込みのソフトウェアのテストを6,7年くらい Web, モバイルのテストを6年くらい 合計で十数年いたことになります 事業会社に転職 Web, モバイルのテストを1年とちょっと 前提 第三者検証、事業会社と申しましても星の数ほど(言い過ぎ)あり…
1年前
記事のアイキャッチ画像
Encraft #13 に参加して感じたこととか
テストするアシカ
株式会社ナレッジワークさん主催のイベント「Encraft #13 QA Enablement - Insight by QA activity」に参加してきました。 自組織の課題と照らし合わせて、様々な気づきがあったので、自分用のメモとして記していきます。 knowledgework.connpass.com 登壇者はもとい、参加者にも業界内で著名な方が数多くいらっしゃっており、イベント参加メンバーだけでJaSSTが開催できてしまいそうなメンツですよね。 「品質保証からの情報提供」について考えよう 1つ目のセッションは、ナレッジワークkoyaman(小山)さんからのバグ傾向Dashboardに…
1年前
記事のアイキャッチ画像
テスト設計パターン(仮)を考える会 仕様スニペット001
テストするアシカ
#テスト設計パターン を考えるための「仕様スニペット」の例を書き下してみたので、みなさんテスト観点なりテストケースなりを考えてみてください! リプでも引用RTでも大丈夫です。週明けまでにいくつかでも集まったら、まとめてみますよ~。…わたしのやりたいこと、伝わるだろうか…?伝われ…! https://t.co/RJ7JXRwfBe pic.twitter.com/p1RcWAclAl— Kazu SUZUKI (@kz_suzuki) 2024年4月18日 上記について考えてみます。 与えられた仕様スニペットは次の通りです。 例としても挙げられている通り、Aを部署、Bを社員として考えていきます。…
1年前
記事のアイキャッチ画像
RDRAをテスト要求分析に使った話
テストするアシカ
RDRA2.0をテスト要求分析に活用してみたというお話です。 はじめにおことわりしておきますが実業務で使ったわけではなく、テスト設計コンテストのOPENクラスに出場した際に適用したものです。 RDRA2.0とは RDRA(ラドラ)2.0は、要件定義を行うためのフレームワークです。 RDRAには4つのレイヤーが存在します。*1 システム価値 システム外部環境 システム境界 システム 各レイヤーにはそれぞれ目的があります。 システム価値:要求を整理してシステム化の目的を明らかにする システム外部環境:システムがどう使われるのかを明らかにする システム境界:人とシステムの境界であるシステム境界を明ら…
1年前
記事のアイキャッチ画像
テスト設計におけるLLMとの向き合い方
テストするアシカ
AIとテストについて議論するとき、次の二つに分類し、どちらの議論をしているのかを最初に明らかにすべきと考えています。 AI for Testing: AI「で」テストする Testing for AI: AI「を」テストする 今回の記事は、前者の「AI for Testing」について書いていきます。 具体的には、1月27日に行われたテスト設計コンテストにて発表した内容について、伝えきれなかった内容を書いていこうと思います。 AIを活用する上での前提 2022年の暮れから昨年2023年のはじめはChatGPT(GPT-3.5)の話題で持ちきりでした。 実は私自身は、この話題で盛り上がる前から、…
1年前
記事のアイキャッチ画像
テストアーキテクチャとは何なのかが少しだけわかった気がする
テストするアシカ
先日のテスト設計コンテストで、聴講者の方からよく質問を受けたのがテストアーキテクチャに関する質問でした。 恥ずかしながら、私もテスト設計コンテストに出るまで、テストアーキテクチャが何なのかよくわかっていませんでした。 でも、参加した後の今なら、ちょっとだけ人に説明できるかもしれない。そう思ったので記事にしてみます。 テストアーキテクチャについて考える上で、わからないポイントが3つあるような気がしました。 テストアーキテクチャがなぜ必要なのか? テストアーキテクチャで何を表現したいのか? 具体的にテストアーキテクチャをどのような記法で表現すれば良いのか この記事では、「1. テストアーキテクチャ…
1年前
記事のアイキャッチ画像
テスコンに一人で優勝してみた
テストするアシカ
冒頭から煽るようなタイトルとなってしまいすみません。 タイトルの通り、テスト設計コンテスト2023 OPENクラス(以降、テスコン)に、ソロで出場し、優勝という結果をいただきました。 過去12回の開催のうち、初出場にして一人で優勝したのは初めてのようです。 これは誤りで、既に一人チームで優勝されているチームがあるとのことです。 このエントリーでは、審査裏イベントでも少し話した、何故テスコンに一人で出場しようと思ったのか?実際出てどうだったのか?について書いていきたいと思います。 一人でも多くの方にテスコンに興味を持っていただき、(独りでも)出場をする人が増えたら、今後のソフトウェアテスト業界の…
1年前