記録用ブログ

https://mejiro8.hatenablog.com/

個人的な記録のためのブログ。主にソフトウェアテストの話題。

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テスト戦略("Test strategy")についてISO/IEC/IEEE 29119-3:2021を参照してみて思ったこと
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ISO/IEC/IEEE 29119-3:2021 "Software and systems engineering — Software testing — Part 3: Test documentation"では、その名の通りテストのドキュメンテーションについて説明されています。 テスト戦略(Test strategy)について記述されている個所は複数ありますが、特に"7.2.7 Test strategy"に多く記載されているようです。ひとつ上の階層は"7.2 Test plan"ですので、テスト戦略はテスト計画に含まれるということでしょう。 今回は、テスト戦略に含まれる要素を学ぶべ…
1ヶ月前
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QAの活動のイメージのメモ
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JaSSTなどの資料を浅く広く見る機会があって、QAの活動ってまあまああるな、これは人によってイメージ変わりますわ、と思ったので、QAの活動として割と目にする活動を挙げておく。MECEになっていないけど。 品質全体の話やプロセス横断的な活動 現状の品質の可視化、からの品質改善目標の作成や品質文化の浸透 欠陥情報の蓄積と分析のための基盤づくり テストケースの蓄積と再利用のための基盤づくり 用語の定義、テスト(レベル・タイプ)の定義 レビュー等を含む、品質保証活動全般の計画 プロセスの可視化、からの改善 ユーザーヒアリングへの参加や、顧客からの問い合わせ対応(特にシステムの欠陥の対応)のサポート …
5ヶ月前
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個人情報について学んだ時に戸惑ったことの感想文
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個人情報について過去に少し齧った時に特に戸惑ったことを2点、ふと思い出したので感想文として書き留めておこうと思います。 WEBやモバイルのサービス開発では個人情報を扱うケースは、珍しくないでしょう。QAやテストの業務を行う上で学ぶ優先順位はそれほど高くないものの、知っておいて損はないんじゃないかなと学んだ当時から思っていました。 なお、自分なりに調べて書いてはいますが、記載している情報の正確さは保証しておりません。あくまで感想文です。 (このブログ全般的に保証はしておりませんが、テーマがテーマなので強調しておきます) 前置き(というか、お勧め資料) 過去に学んだ当時、かなりお世話になったのが個…
5ヶ月前
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書籍「単体テストの考え方/使い方」の読書メモ
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書籍「単体テストの考え方/使い方」を読みました。 ※単体テストの考え方/使い方, Vladimir Khorikov(著), 須田智之(訳), マイナビ出版, 2022年。以下、「」内は書籍「単体テストの考え方/使い方」からの引用です。 知らなかった概念の理解やサンプルコードの読解には時間がかかりましたが、それでも頑張って読みたくなるくらい面白い本でした。 素朴な感想ですが良い書籍だったので、取り急ぎざっとメモを書けた範囲で6.2章までで学んだこと・良いおさらいになったことを記録しておきます。ちなみに、6.2章は第2部の途中です。 (6.3章以降のメモは、気が向いたら追記 or 別ブログにする…
8ヶ月前
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JaSST'24Tohoku基調講演こぼれ話(その2)
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その1に続いて、JaSST'24Tohoku基調講演のこぼれ話を書き散らします。 その1→https://mejiro8.hatenablog.com/entry/2024/06/06/224211 JaSST'24 Tohoku→JaSSTソフトウェアテストシンポジウム-JaSST'24 Tohoku 講演資料→https://speakerdeck.com/omn/jasst24tohoku-keynote テーマは次の3つ。 1.基調講演でのワークについてご協力に感謝 2.久々にオフライン登壇しての気づき 3.当日資料限定の表紙の雀の写真について(完全に私の趣味話) 1. 基調講演でのワ…
10ヶ月前
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JaSST'24Tohoku基調講演こぼれ話(その1、になるかも)
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先日、「説明できるテストをつくるためにできることを考える」と題して、JaSST'24Tohoku基調講演を担当させていただきました。 貴重な機会をいただけて、大変嬉しかったですし、聞いていただいたり資料を見ていただいた方の参考に少しでもなっていたらいいなーと思っている次第です。 JaSSTソフトウェアテストシンポジウム-JaSST'24 Tohoku こんな貴重な機会は滅多にないので、タイトルの通り、こぼれ話を書き散らしてみようと思います。 テーマは次の2つ。 1.構成や時間の都合で諦めた話題 2.分かりづらいけど結構思いがあった部分 1. 構成や時間の都合で諦めた話題 構成上の都合や時間の調…
10ヶ月前
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エラー推測とリスクベースドテストについて調べてみる
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エラー推測とリスクベースドテストって似てる気がします。共感してくれる人がどのくらいいるかは分かりませんが(とても自信がない)。 共通点としては、両方とも「こういうまずいことが起こりそう、起こるかも」ということをベースにしている点だと思っています。 少し脱線しますが、「悪さの知識」と言えるのかな? 「悪さの知識」は以下「ソフトウェア品質は“ユーザー主導”の時代へ」p30によると「そうやると上手くいかないよ、という知識」のこと。 https://qualab.jp/materials/mynavi130626.bw.pdf 例えば、起こりそうな欠陥を踏まえてテストを考えようとしている人がいるとき、…
1年前
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Kano Model(狩野モデル)を参考に品質のライフサイクルを想像してみる
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先日、ソフトウェア品質シンポジウムの予習のために狩野モデル(Kano Model)に関係しそうな文献を読んだブログを書きました。 mejiro8.hatenablog.com その後、X(旧Twitter)の他の方の投稿を見ているうちに、品質のライフサイクルに興味が湧いてきて、文献から得た内容のまとめと、自分の想像を書いてみたという記事です。 ※「魅力的品質」「魅力品質」、両方の表記が考えられますが、ここでは「魅力的品質」で統一します。 ----- 2023/08/29追記 ここから ----- X(旧Twitter)で、素晴らしい記事を教えていただきました。 「品質のライフサイクル」について…
2年前
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Kano Modelに関係しそうな文献を読んだメモ(魅力的品質要素など)
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今年もソフトウェア品質シンポジウム (SQiPシンポジウム)の季節がもうすぐ。今年2023年の基調講演は「Kano Modelから品質について学ぶ!」。 開催概要・申込み | ソフトウェア品質シンポジウム 2023 せっかくなので予備知識をつけて聞きたいと思い、狩野モデル(Kano Model)に関係しそうな文献を読んで、少し予習をしてみました。 読んだ文献→気づいたこと・考えたこと、の順序でメモしてみます。 読んだ文献 昔読んで、再度読み直したものも入っています。 一部例外はありますが、ほとんどが、狩野 紀昭さんの論文・雑誌記事です。 魅力的品質と当り前品質 狩野 紀昭, 瀬楽 信彦, 高橋…
2年前
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テスト観点検討時に参考になりそうな一般的な情報
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テストの分析・設計時、テスト観点を検討するときに参考になりそうな、一般的かつまとまった情報について、手の届く範囲でまとめました。 N番煎じネタのうえに残念ながらあまり新しい情報は見つけられなかったのですが、個人的に必要になったのでメモ兼ねて。 テスト観点の定義は以下と同様です。 テスト設計チュートリアル/Test Design Tutorial - Speaker Deck テストタイプっぽいもの ISO25000シリーズの品質特性 JSTQBのシラバス「テスト技術者資格制度 Advanced Level シラバス日本語版テストアナリスト」の「4. ソフトウェア品質特性のテスト」では、この品質…
2年前
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欠陥モデリングの記法で日常トラブルを表現してみた
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先日、洗い物中に包丁で手のひらを切って怪我をしました。 傷は小さいのですが、当たりどころが悪かったのか血がすぐには止まらず。病院で診てもらって、治療中です。 そんな中、レビューをテーマにした勉強会に参加しました。 その勉強会で欠陥モデリングのワークがあったのですが、勉強会後ふと、怪我もモデリングで表現できるのではないかと思いました。 欠陥モデリングの記法は、以下の資料「 JaSST 2013 Tokyo – Project Fabre 過失に着目した欠陥のモデリング」の20ページ目に説明されています。 https://www.jasst.jp/symposium/jasst13tokyo/…
2年前
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ゆもつよメソッドによるテスト分析を学んでみた感想ー有益な仕組みと注意点
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「ゆもつよメソッド」というテスト開発手法を学ぶ機会に恵まれたので、掲題のテーマで書き綴ってみる。 筆者がこの手法を、セミナー受講を通して学んだ結果として感じたことを書いたものであり、ゆもつよメソッドの体系的な説明ではないことに注意。 ※この手法を体系的に知りたい方はJaSST'21 Tohokuのサイトに掲載の資料を見るか(無料)、有料のセミナーを受講する方法がある。2022年7月末現在、同年12月に、セミナーが開講される予定となっている(セミナーの回し者ではないが)。 JaSST'21 Tohoku … JaSSTソフトウェアテストシンポジウム-JaSST'21 Tohoku-レポート セミ…
3年前
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ゆもつよメソッドにおけるテスト分析の「仕掛け」を自分なりに整理する
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「ゆもつよメソッド」というテスト開発手法を学ぶ機会に恵まれたので、掲題のテーマで書き綴ってみる。 筆者個人がこの手法を学んでみて感じたことを書いたものであり、ゆもつよメソッドの体系的な説明ではないことに注意。 ※この手法を体系的に知りたい方はJaSST'21 Tohokuのサイトに掲載の資料を見るか(無料)、有料のセミナーを聞きにいくと良いだろう。2022年7月末現在、同年12月に、セミナーが開講される予定となっている。セミナーの回し者ではないが、この手法の提唱者である湯本さんから直接学べる貴重な機会だと感じたので書いておく。 JaSST'21 Tohoku … JaSSTソフトウェアテストシ…
3年前
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デシジョンテーブルテストの説明で「因子」「水準」にあたるものを何と呼ぶか
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用語の話。 因子、水準はもともと直交表の言葉ですが、他の技法の話をするときにも使われているのを見かけます。 特にデシジョンテーブルテスト。デシジョンテーブルテストにおいて期待結果を左右するものは、JIS X 0125:1986 決定表にならえば「条件」となります。 が、現場でデシジョンテーブルを書くと、条件の詳細度を階層化して表現したいケースがあります。そういったときに因子、水準という言葉は便利です。 例えば、動物園の入園料を決める条件のひとつが年齢にまつわるものである場合、「年齢が6歳未満であること」「年齢が6歳以上であること」とも書けますが「年齢」の下に「6歳未満」「6歳以上」をぶら下げて…
3年前
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状態とは何か調べてみた
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日常的に使うテスト技法のひとつに状態遷移テストがある。 が、そもそも「状態」とは何かが気になったので、いくつか文献を調べてみた。 具体例を多く知っているためにイメージは持てているのだが、ソフトウェア開発経験が浅い人に説明する場合に悩んでしまう言葉のひとつだ。 調べた結果、自分の理解は以下の通り。 定義は、日常で使う「状態」と同様で問題ない ただし、ソフトウェア開発においては以下の特徴がある 状態は、時間の経過により変化するものに対して適用される 状態は、過去の処理結果を先々使用するために適用される 過去の処理結果を使用するというのは、例えば、 会員料金支払い処理が済んでいることを「支払い済」ス…
3年前
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探索的テストのプロセスを図にしてみた
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これは、ソフトウェアテストの小ネタ Advent Calendar 2020 2日目の記事です。 探索的テストは近年、書籍だけでなくインターネット上にも資料が増え、学習しやすくなってきました。 ところが、探索的テストのプロセスを図示したものは余り見かけない気がしたので、描いてみました。 詳しい人向けに補足すると、チャーターを使ってセッションベースドで行う場合のプロセスを想定しています。 探索的テストのプロセス さて、「探索的テスト」は人によって随分意味が異なる言葉です。 新人さんなど、システムやテストの知識がない人に敢えて実施してもらうテストという意味で使う人もいるようです。 JSTQBのシラ…
4年前
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読んでみた - 論文「THE GOAL QUESTION METRIC APPROACH」
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GQM(GOAL QUESTION METRIC)について知りたくて、提唱者のV. Basili氏らの論文「THE GOAL QUESTION METRIC APPROACH」を読んでみました。 著者はV. Basili氏, G. Caldiera氏, H. D. Rombach氏、1994年の論文。 以下、論文から学んだことのメモ。 GQMは、設定したGOALに応じてデータを解釈すためのフレームワークである GOALは概念レベル。部門やプロジェクトのレベルで特定される QUESTIONは、仮定したモデルに基づいて、GOALを可能なかぎり完全に表すものである METRICは、定量的に回答するた…
5年前
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flutterのパスを変更した後にAndroid Studioでエラー
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Android Studioを新しいパソコンにインストール、FlutterとDartのプラグインもインストールした。 その後、別のパソコンで作ったflutterプロジェクトをインポートしたら、importがすべて失敗していてこんなエラーが出ていた。 Warning! This package referenced a Flutter repository via the .packages file that is no longer available. The repository from which the 'flutter' tool is currently executing w…
5年前
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テストを減らさなくてはならないときに考えること
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コスト等の都合で、特定の期限までに行うテストを減らさなくてはならない場合によく考えていることを、整理してみる。 実施タイミングを変更できるテストはないか? リリース直後は使われない機能やシナリオのテストを後回しにする テスト対象を限定できないか? 開発の目的やテスト対象ソフトウェアの存在意義と直結しない機能やシナリオのテストをなくす、減らす リスク、特にプロダクトリスクが低い部分のテストをなくす、減らす ブラックボックステストの場合は、ホワイトボックスで考えた時に関係ないといえる部分のテストをなくす、減らす 網羅基準を変えられないか? 同値分割のズームアウトをする、テストの抽象度合いを調整する…
5年前
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E2Eテストの定義を知りたい
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E2Eテスト(end-to-end testing、エンドツーエンドテスト)という言葉の定義をちゃんと知りたいと思い、いくつかの文献の確認をしてみたメモ。 背景 「E2Eテスト」と言う言葉は、人によって、異なるニュアンスで使われているような気がしている。 単に「エンドユーザーが触るところからバックエンドまで」といったスコープを示すために使っている場合、 ユーザーシナリオの確認といった目的が付随している場合 厳密さの違い。 例えば、自システムと連携しているシステムをモックにしたら、E2Eテストではない? (これに関しては、スコープを自システムに限ればE2Eテストと呼び、連携先も含めて語る時はE2…
5年前
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読んでみた - PDCA サイクルの P,D,C,A の中で、もっとも重要なのは何?
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本/雑誌記事/ネット記事:雑誌記事 タイトル:PDCA サイクルの P,D,C,A の中で、もっとも重要なのは何? <クオリティマネジメント Vol .61, NO.3(2010年)> 著者:狩野紀昭氏 この記事内では狩野モデルには触れられていないが、著者は狩野モデルで有名な方ではないかと思う。同姓同名の他の方でなければ。 PDCAだけでなくTQMの話と思われるが、特にPDCAについて知りたくて読んでみた。 概要 著者の経歴。石川馨氏との関わりなど TQMへの思い 本記事執筆の2年ほど前(恐らく2008年頃)に、TQMの専門家に対して行った「TQM常識テスト」の結果。それをもとに、世の中の常識…
6年前
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読んで見た - テストケース作成自動化のための意味役割付与方法
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本/雑誌記事/ネット記事:雑誌記事 タイトル:テストケース作成自動化のための意味役割付与方法 著者:増田 聡氏, 松尾谷 徹氏, 津田 和彦氏 自然言語で書かれた仕様から、デシジョンテーブルテスト技法で使う条件と動作を抽出する方法を提案する記事。 こちらの記事。 https://www.jstage.jst.go.jp/article/jssst/34/2/34_2_16/_article/-char/ja/ JaSSTの発表資料でも取り上げられている。 http://jasst.jp/symposium/jasst17tokyo/pdf/E6-2.pdf 概要 自然言語で書かれた仕様から、デ…
6年前
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読んでみた - Model Based Testing: What? Why? How? and Who cares?
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MBT(Model Based Testing)の、ある文献の参考文献に挙げられていたので、読んでみた。 どんな本/記事か 本/雑誌記事/ネット記事:ネット記事 タイトル:Model Based Testing: What? Why? How? and Who cares? 著者:Alan Hartman氏 URLや表紙から察するに、恐らく2006年ISSTA(International Symposium on Software Testing and Analysis)のキーノートか。 https://www.research.ibm.com/haifa/dept/services/pap…
6年前